髭の脱毛でC型肝炎やHIVに感染!?脱毛で起こりうる病気と予防法

髭の脱毛でC型肝炎やHIVに感染!?脱毛で起こりうる病気と予防法

「サロンで脱毛をしたらC型肝炎になった」「皮膚科で脱毛をしたらHIVになった」という話を聞いたことはありませんか?

最近は脱毛技術の発展や衛生管理の徹底によりほぼ無くなりましたが、今でも脱毛することでC型肝炎やHIVなどの感染症になるリスクは、ゼロではありません。

髭を脱毛したがために取り返しのつかないような感染症になってしまっては、とんでもなく後悔しますよね。

今回はそんな感染症を防ぐために、脱毛で感染症になる原因(メカニズム)と、感染しないための予防法などについて、詳しく解説していきます。

C型肝炎やHIV感染のカギは血液にあり

C型肝炎やHIV感染のカギは血液にあり

C型肝炎やHIV(エイズ)の感染源は、主に血液だと言われています。

そのため医療機器の使い回しや、生理による出血がある状態での性行為などが主な感染経路になります。

実際に2007年12月に、神奈川県茅ヶ崎市の病院で注射筒の使い回しにより、心臓カテーテルの患者5人がC型肝炎ウイルスに感染しています。

また2016年2月には、神戸市の病院でB型肝炎ウイルスの院内感染により、男女3人の尊い命が失われています。

ただこれらは、注射筒など直接血液に触れるものの使い回しによるものであり、一見脱毛とは無関係のようにも思えますよね。

しかし、実は脱毛でも出血による感染が起こりうるのです。

詳しい原因・メカニズムは次の章でご紹介しますね。

髭の脱毛で感染症になる原因とメカニズム

髭の脱毛で感染症になる原因とメカニズム

一見血液とは全く関係のなさそうな脱毛で、なぜ感染症の恐れがあるのでしょうか?

その原因は、主に以下の2つになります。

髭の脱毛で感染症になる原因2つ
  • 針脱毛(ニードル脱毛)の針の使い回し
  • ヤケドや痔、出血性疾患による出血

針脱毛(ニードル脱毛)の針の使い回し

針脱毛(ニードル脱毛)の針の使い回し

出典:Electrolysis Hair Removal – G Spa

針脱毛とは、毛穴に電気針を刺して電気を流すことで、毛乳頭(毛に栄養素を与え成長を促す組織)を破壊する脱毛方法です。

毛乳頭は毛細血管から栄養素を取り出して、毛母細胞(細胞分裂により毛になる細胞)に栄養を与える役割をしているので、毛乳頭が破壊されると目視では確認できないほどの出血をする恐れがあります。

また、針脱毛は施術者が1本1本処理していくので、施術者に高いスキルが求められます。

未熟な施術者による脱毛は、より出血しやすい状況を作ってしまうこともあるので、針脱毛では出血しやすいと言えるでしょう。

もしこの針を使いまわした場合、針に付着した血液中に含まれるC型肝炎ウイルスや、HIVウイルスが次の患者の毛穴から侵入し、感染に至るのです。

ヤケドや痔、出血性疾患による出血

ヤケドや痔、出血性疾患による出血

感染で気をつけなければならないのは、上で解説した針脱毛だけではありません。

光脱毛や医療レーザー脱毛では、脱毛機の出力と肌質が合わないと、ヤケドなどの肌トラブルを引き起こす恐れがあります。

ヤケドはひどいと水ぶくれになることもあり、出血することもあります。

また、切れ痔の患者のOラインを脱毛した後は、脱毛機のハンドピースに血液が付着する恐れがあります。

こうしてついた血液が、次の患者の肌の炎症部や傷口などから侵入し、感染に至るのです。

髭の脱毛で感染する恐れのある主な病気4つ

髭の脱毛で感染する恐れのある主な病気4つ

脱毛による感染の恐れがある病気は、C型肝炎やHIVだけではありません。

血液感染の恐れのある病気の主なものを4つ、下にまとめました。

  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • AIDS(後天性免疫不全症候群)
  • 梅毒

B型肝炎

B型肝炎

B型肝炎に感染すると、1〜6ヶ月の潜伏期間の後、全身の倦怠感や食欲不振、嘔吐、褐色尿、黄疸などの症状が現れます。

これらの症状が急激に悪化する「劇症肝炎」に陥ると、70〜80%の人が死亡すると言われています。

B型肝炎ウイルスは体から取り除くことができず、治ったと思っても再発する恐れがあり、危険な感染症の一つです。

C型肝炎

C型肝炎

C型肝炎は、上で解説したB型肝炎と症状はほぼ変わりませんが、大きく違うのは60〜70%の患者が慢性肝炎となることです。

慢性肝炎は肝硬変や肝がんを引き起こすため、より危険だと言われています。

AIDS(後天性免疫不全症候群)

AIDS(後天性免疫不全症候群)

AIDS(後天性免疫不全症候群)は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が免疫細胞に感染することで、免疫不全を起こす病気です。

多くの場合感染してすぐは無症状ですが、5〜10年ほど経ってから感染症にかかりやすくなる特徴を持っています。

医療技術の進歩により、薬を飲み続ければ健康な人と同じように生きていけるとされていますが、一度感染すると完治することはない難病です。

梅毒

梅毒

梅毒は、コンドームを用いない性行為によって感染する、性病の一つです。

症状は第1期〜第4期で違い、最悪死に至るケースもあります。

医療の発達した現代日本では、末期に至ることはほとんど無いようですが、気をつけたい感染症の一つです。

髭の脱毛で病気に感染しないための3つの予防法

3つの原因

髭の脱毛でも、様々な感染症に感染する恐れがあることがわかりましたね。

そこで、このような感染症を予防するために、私たちにできる予防法を3つご紹介します。

衛生管理がしっかりされているクリニックまたはサロンを選ぶ

衛生管理がしっかりされているクリニックまたはサロンを選ぶ

感染症の予防で一番有効なのは、衛生管理がしっかりしているクリニックやサロンを選ぶことです。

家から近い個人で営業している脱毛サロンに行くのも良いですが、やはり技術研修などで最新の衛生管理を取り入れている、大手のクリニックやサロンの方が信頼できるでしょう。

針脱毛の針は使い捨てのものを使う、医療レーザー脱毛機の照射口は施術ごとに滅菌処理するなど、衛生管理に力を入れているクリニック・サロンを選びましょう。

症例・実績が多く信頼できるおすすめクリニック&サロンのランキングを見てみる

髭脱毛はココだ!おすすめクリニック&サロン比較ランキングトップ10髭脱毛はココだ!おすすめクリニック&サロン比較ランキングトップ10

カウンセリングで肌の状況をしっかり伝える

カウンセリングで肌の状況をしっかり伝える

万が一脱毛機に感染症のウイルスが付着していたとしても、肌が健康であればウイルスの侵入を防ぐことができるかもしれません。

もし肌が炎症を起こしていたり、傷口があったりするのなら、カウンセリングの時点で医師またはスタッフに伝えましょう。

また、施術部位が日焼けしていたり、しみ、ほくろ、刺青等がある場合、光やレーザーが肌に反応し、ヤケドを負う恐れがあります。

普段ならヤケドだけで済むものも、脱毛機にウイルスが付着している場合、ヤケドした部位からウイルスが侵入してしまうことも考えられます。

そのため肌の状態が普通でない場合は、必ず医師またはスタッフに申し出ましょう。

ワクチンを打つ

ワクチンを打つ

病気の予防と言えばワクチンですよね。

インフルエンザのワクチンも、職場が何割か負担してくれるところも多く、一般化しています。

しかし、上でご紹介した4つの血液感染症の中で、2018年現在ワクチンが存在するのは、B型肝炎のみとなっています。

もちろんワクチンを打っておけばB型肝炎のリスクは下げられますが、他の感染症には感染する恐れがあるので、ワクチンよりも先に上の2つの予防法を徹底するのが良さそうですね。

感染が疑われる場合は消費生活センターへ相談を!

感染が疑われる場合は消費生活センターへ相談を!

髭の脱毛をクリニックやサロンで行った後、感染症のような何らかの症状が出た場合は、まずは内科を受診しましょう。

もし脱毛の他に、性行為など感染するような心当たりがないのに感染症の診断を受けた場合は、クリニックやサロンを通して感染した可能性が高くなります。

その場合は、お住いの地域の消費生活センター等に相談しましょう。

実際に消費生活センターに寄せられた、脱毛後の感染症の苦情があるので、ご紹介しておきます。

永久脱毛した後、出産したところ、母子ともC型肝炎に感染していた。大きな病院で再度検査したところ、病院で「エステで感染した例もある」と聞いた。家族の中の他の者は感染しておらず、原因が思い当たらない。エステ会社は否定したが全額返金するという。(95年1月 東京都女性20歳)
国民生活センター

病気になってしまったこと自体はどうにもなりませんが、消費生活センターを通すことで、返金などもスムーズにできることがあるので、おかしいと感じたらできるだけ早めに相談しましょう。

参考 全国の消費生活センター等国民生活センター

自分が感染源になることの無いように持病は必ず申告しよう

自分が感染源になることの無いように持病は必ず申告しよう

ただ脱毛を行うだけでも、取り返しのつかないような感染症に感染してしまうことが分かりましたよね。

もちろん自分がもらうだけでなく、逆に周りの人に感染させてしまうこともあるのを忘れてはなりません。

もし感染症を抱えているのなら、隠さずに必ず医師やサロンスタッフに申告しましょう。